僕が今まで演奏したジャパニーズ・グラフィティとそれにまつわる(?)小話をお送りするシリーズの後編です。
早速続きにいきましょう。
前編はこちら
ジャパニーズ・グラフィティⅪ「刑事ドラマ・テーマ集」
刑事ドラマが流行った70年代のテーマ曲を中心に集めたメドレーです。中2の時に出版され、初演奏も中2でした。高校の時に再演しました。
構成は「太陽にほえろ!」メイン・テーマ~Gメン'75のテーマ~「はぐれ刑事純情派」メイン・タイトル~西部警察PartIIテーマ「ワンダフル・ガイズ」。
トランペット・フューチャーが多めの曲です。ただし太陽にほえろ!はアルトサックスがそれはもうブイブイいわせます。
中高と一緒だったアルトの先輩が伝説的なソロを吹いていました。講師に教わりながらフラジオとかを速攻でマスターしていてはったのは普通にすごかったです。
ホルンは太陽にほえろとGメンの上パートがなかなかにキツイです。五線の中を2〜3度ぐらいしか移動しないところでずっとリズム隊をします…
あとGメンとはぐれ刑事のつなぎでオーボエが叙情的なソロを吹くのですが、ここのホルンの冒頭ハーモニーセクションが崩れたら1発アウトって感じのシビアなところでここもしんどかったですね…笑
トランペットはこの後の有名なはぐれ刑事のメロディを原曲通りのオクターブで吹けたらモテます(多分)
あとワンダフルガイズの途中にあるフルートのソロは、スコアを見るまで音源の演奏が楽譜だと思っていて、後からアドリブだと知りました。元々の楽譜は音数はアドリブより多いですが正直そのまま吹いても微妙かな…(すみません!)と思ったので、いかにアドリブのセンスがすごいかを思い知った曲でした。
ジャパニーズ・グラフィティⅫ
このジャパグラはシリーズは珍しく副題が付いておらず、ナンバリングのみです(これとⅩⅨのみ副題なし)
銀河鉄道999、宇宙戦艦ヤマトの主題歌がメドレーとなっています。中2の秋頃に出版されて、初演奏も中2です多分。
銀河鉄道999(TV版)〜宇宙戦艦ヤマト~銀河鉄道999(劇場版) の構成。
TV版の時の影ながら、でも支えとして大事なマリンバの刻みがめちゃくちゃ好きです。多分4本マレットいるやつちゃうかな。
そして宇宙戦艦ヤマトは金管の直管とホルンが激アツになるポイントです。中でもホルンはヤマトの間メロディを吹くところが多く、テンションが上がります。
しかし、その後の999劇場版では休みがほとんどなく吹きっぱなしになるのでヤマトで調子に乗ってるとバテて吹けなくなります。笑
途中、サックス2本でソリを吹くところがあるのですが、当時同期の2人が吹いていたのをなんかいいなーという気持ちになったのを覚えています。
ジャパニーズ・グラフィティⅩⅢ〜スポーツは青春ダァー!〜
スポ根アニメや有名ボクサーの登場曲などをメドレーにした曲です。中3の時に出版され、すぐに顧問の先生が購入して演奏しました。
ゆけゆけ飛雄馬~エースをねらえ!~あしたのジョー~炎のファイターINOKI BOM-BA-YE~タッチの構成です。
イントロから既に炎のように燃えてて熱いです。とにかく最後まで熱い。明日のジョーだけ緩徐部分なので落ち着くけども男臭さは感じられます。
この曲の見せ所はなんといってもINOKI BOM-BA-YEのサックスソロ。
音源のソロのアドリブがバケモン過ぎます…恐怖すら覚えたし、音源初聴きの時は意味分からんすぎて爆笑してたかな🤣
中学3年の時、運動部の春体の壮行会みたいなもので演奏することが急遽決まり、多分その頃にちょうど出版されたか何かですぐ購入し、超突貫工事で仕上げた記憶があります。朝練合奏もしたかな。
上述のサックスソロ、同期が必死に耳コピして、卒業した一個上の激ヤバに上手い先輩にも来てもらって教えてもらって最終的には吹けてました。すげえ。
この曲のタッチは原曲キーではないのですが他の曲のアツさに揃えたキーなのかなと今では思います。(言っちゃうと汗くさい、みたいな)しかもホルンはほとんど歌パートを担当するので、吹いているとどんどん燃えます。そして僕は何故か泣きそうになります。
ジャパニーズ・グラフィティⅩⅣ A・RA・SHI~Beautiful days
活動休止したジャニーズの国民的アイドル、嵐のヒット曲から11曲をメドレーにした曲です。メドレー数はジャパグラ中最多かな?
高2の時に初演奏しました。その後お仕事でちょくちょく演奏しています。
構成はA・RA・SHI~We can make it!~Beautiful days~One Love~a Day in Our Life~きっと大丈夫~風の向こうへ~Happiness~サクラ咲ケ~WISH~Love so sweet 。
One Loveは原曲テンポとは違い、ゆったりとし曲調、さらには編成もメロディにフルート・ピッコロ、伴奏にクラ族のみを当てるという非常に繊細な作りになっていて、祈りにも似た雰囲気となっています。サビを終えた後にみんなが入ってくるのが重厚感あっていいですね。
a Day in Our Lifeはホルンとユーフォのソリなのですが、正直メロディよりもエレキギターや繰り返した後の直管のバッキングの方がおいしかったりします笑
ジャパニーズ・グラフィティⅩⅤ アニメヒロイン・メドレー
60年代から現在に至るまで、ヒロインものアニメの主題歌をメドレーにしています。高2の時に初演奏しました。
魔法使いサリー~ひみつのアッコちゃん~ムーンライト伝説~DANZEN!ふたりはプリキュアで構成されています。
魔法使いサリーでジャパグラⅣ以来のトランペット・トロンボーン・クラリネットのディキシースタイルが登場します。ここで多分僕は認知したかな。
そしてホルンはムーンライト伝説でスポットライトを浴びます。歌パート吹けるの最高すぎます。
プリキュアはもう金管勢はいわずもがなの盛り上がりです。チューバもベースラインでずっと8分刻みでしんどいけど多分楽しい、はず。(僕は楽しいと思っている)
ただ、ホーンセクションを割とがっつり持ってきていてる感じなので最後はシンプルにしんどいです笑
高校最後の定期演奏会でこのプリキュアのAメロのテナーサックスソロを同期が吹いていたのが思い出深いです。
ジャパニーズ・グラフィティⅩⅧ アニメヒーロー・大集合!
大学に入ってから久しくジャパグラからは離れていたのですが、アマチュアの楽団さんでこの曲を演奏して久々のジャパグラとなりました。その後お仕事でも吹きました。ⅩⅤがヒロインにだったのに対し、こちらは男の子向けのヒーローアニメの主題歌をメドレーにしています。小編成対応だそうです。
構成は鉄腕アトム~ガッチャマンの歌~ゲゲゲの鬼太郎~CHA-LA HEAD-CHA-LA~ウィーアー!。
イントロもアニメヒロインがファンタジーな感じだとすると、アニメヒーローの方は勇ましい重厚な始まりとなっています。
鉄腕アトムでホルンはオーソドックスなマーチの裏打ちに徹した後メロディを吹きます。
CHA-LA HEAD-CHA-LAはイントロや途中で出てくるシロフォンがマジでカッコいい。ここから打楽器が小物含めて全般的に活躍します。
ウィーアー!もホルンなかなかおいしいポイントです。あとこれに入った瞬間のヴィブラフォンの連打とボンゴ・コンガの皮ものの組み合わせが好きすぎる。
前の曲の興奮冷めやらぬまま、テンション上げ上げで吹いちゃいますね笑
ただ、この曲ドラゴンボールに入ってからホルンほんとに休みなくて、メロディじゃない時はハーモニー吹いてるし、メロディはしっかり吹きたいし…でシリーズ中屈指のしんどさを誇ると僕は思ってます笑
以上、僕が今まで吹いてきたジャパニーズ・グラフィティの紹介でした!
こう見ると、そのメドレーが発表された当時の流行曲が分かるとともに、演奏した当時の思い出なども辿れて一石二鳥ですね(?)
今、ジャパグラはApple musicであればニューサウンズインブラスが一部サブスクにあるので全部ではないですが聴くことができます。あの頃の思い出に浸りながら聴いてみてはいかがでしょうか。
それでは!
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