腕の外旋・内旋を演奏に活かす

(今までピクトグラムってIllustratorじゃないとちゃんとしたの作れないと思ってたんですが、オリンピックの影響か先日パーツを組み合わせてピクトグラムを簡単に作れるiPhoneアプリが出ていたので、ダウンロードして早速サムネ用に作ってみました。アプリ名はまんま「pictogram」です。皆さんも是非遊んでみましょう笑)






先日ホルンアンサンブルの練習に参加した際にアドバイスをしたのですが、その時に初めて自分の中で腕の動きについて言語化をして、そこから自分でもそれを意識して吹いたら吹きやすくなったのでその話題について。


といってもこれ単体で書くというより、色んなことに繋がってるうちのひとつとして書くので、いつも以上に散文になってしまうかもしれません…。




コホン、気を取り直して。





その練習では、手にかなり力が入っちゃってる人に対して別の方がアドバイスしていたのですが、僕がそれに「左腕の外旋・内旋の動きも意識すると良い」と付け加えました。


その時は単に「手だけに力を集中させず、腕の動きを加えることで負荷の分散を図り、余計な力が入るのを防ぐ」という観点で話したのですが、家に帰ってからふと気付きまして。





あれ、これってアンブシュアモーションと繋がっているんじゃ…?






アンブシュアモーションとは、音の高さに応じてマウスピースの位置もアンブシュアと共に動くことで、その人の歯並びなどで動き方には差があります。

バジルさんのブログとレッスン動画で詳しく解説されています。


僕も自分のアンブシュアモーションを理解し活用して吹いていたのですが、ここ最近はあまりしっくり来ないな…といった感じでした。


ところが、左腕の外旋・内旋の動きを取り入れたことでアンブシュアモーションがかなり意識しやすくなり、広い音域が吹きやすくなりました!!



考察するに、今までは手だけでアンブシュアモーションの動きを作ろうとしていたので平面的、2Dなものになり制限がかかったような、思っているより先に行けない感じがしていたのが、腕の動きも取り入れることで歯並びの曲面にマウスピースがフィットするようになり、動き方が立体的に近づくことでより唇と口輪筋が自由に使えるようになったのだと思います。
そして唇・歯並びという「面」に対して密着せずどこか隙間ができていたためそれを補う吹き方になることでバテが早くなったり、マウスピースの外から息漏れがしていたことも分かりました。


加えて腕全体に力が分散することで、先程書いた「必要以上の負荷を減らす」ことにも繋がり、これもまた演奏のしやすさに直結したのだと思います。




ちなみに僕は高音域の時に右上・低音域の時に左下に動くアンブシュアモーションなのですが、これに高音域は外旋・低音域の時は内旋の動きを付け加えました。


腕の動きを付け加えることでアンブシュアモーションとシラブルの意識もしやすくなり、まだ完全なリンクができていないので外すこともあるのですが、当たった時の音は結構改善されるようになりました。




まあ結局のところ、アンブシュアモーションの補助をするようなものなのでまずはマウスピースを口に当てる時により立体的なイメージ・意識を持つことが大事かなとは思います。(上下だけじゃなく、左右も)


また、アンブシュアモーションと外旋・内旋の動きの組み合わせはやはり人それぞれなので、時間のある時にじっくり調べるのが良いです。
スケールやスラーでのアルペジオを鏡の前で吹き、マウスピースがどのように動きたがっているか(意図的ではなくなるべく自然に)を観察し、音高とその動きに合わせて外旋・内旋どちらを組み合わせると吹きやすいのかを検討してみましょう。


あとは「負荷の分散」でいうと、腕全体に力が分散することで手指が動きやすくなり、連符や細かいパッセージが吹きやすくなりますよ。
木管勢の方は是非気にしてみてほしいです。






楽器のレバーやピストン、キーを押さえる動作は、広義で言えば「握り込む」動作に入ると僕は思います。なのでどうしても指に集中しがちになりますが、そうなると手全体がガチガチに固まってきてしまうので、腕の動きをプラスしてあげることでよりスムーズに押さえることができます。

また腕全体に意識を向けることは、「身体全体を使う」ことへの第一歩なので、そういったところも忘れないようにしたいところです。








必要以上に身体的ストレスのかからない演奏を目指しましょう!






それでは。



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Going my Horn way...

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