プレスのこと

(昨日、2度目のコウペンちゃん号に乗ることができました。なかなか自分が乗る車両でこのラッピングに当たれないので乗れるとハッピーです)





今日は、珍しく朝投稿(といっても書いてるのは深夜ですが)。

いつも長いので、今回はサクッと行きます(当社比)




マウスピースのプレスについてのお話。


吹奏楽部でホルンを始めたばかりの頃、よく「プレスをなるべくかけないように吹くように」と先輩から教わりました。

また、フィリップ・ファーカスの「フレンチホルンの演奏技法」にもプレスに関して台の上に楽器を置いて限りなくプレスがかからない状態で吹く練習の写真とかが載ってたりします。

なので僕も大学生くらいまではなるべくプレスをかけない、いわゆる「引き算」寄りな考え方で吹いていました。




時は飛んで現在。
最近悩んでいるダブルバズについて色々と自分の中で原因を見つけてはそれを改善していっているのですが、昨日の練習の中で新たに「プレス」もその一つであることに気づきました。


といってもこの日初めて気づいたわけではなく、プレスをもっとしてもいいという考え方を2〜3年前くらいにバジルさんの記事や、東京都交響楽団の溝根さんがどこかの雑誌かネット(多分パイパーズかアレキサンダーオーナーズクラブ)で触れられているのを見てなるほどとなり、自分の演奏にも取り入れていました。

→具体的なN(ニュートン)とかの数字はありませんでしたが、アレキサンダーオーナーズクラブ内のアレキサンダーファンのページで溝根さんが言及されています。

プレーヤーズ | アレキサンダーファン

東京都出身。都立日比谷高校卒業。東京藝術大学卒業及び同大学院修士課程修了。大学院在学中に平山郁夫文化芸術賞受賞。2011年、Legacy Brass Quintet メンバーとして第7回大阪国際室内楽コンクール、セミファイナル進出。2014年、Tanabata Quintet メンバーとして第63回ミュンヘン国際音楽コンクール木管五重奏部門に出場。ホルンを故・伊藤泰世、守山光三、阿部雅人、西條貴人、日高剛、伴野涼介の各氏に師事。T.イェプストル、R.ヴラトコヴィチ、D.クレヴェンジャー氏らの公開マスタークラスを受講。J.ヒンターホルツァー氏によるザッハラング国際マスタークラスを修了。声楽を萩原潤氏に師事。2015年から2016年にかけてミュンヘン音楽演劇大学に留学。J.ヒンターホルツァー氏に師事。ナチュラルホルンも学ぶ。ソリストとしては、2014年11月にピアニストの針生奏子氏とデュオ・リサイタルを仙台にて開催。2015年1月、星陵フィルハーモニー管弦楽団(日比谷高校OB・OGオーケストラ)とグリエール作曲《ホルン協奏曲変ロ長調》を共演。同年6月には、仙台フィルハーモニー管弦楽団とシューマン作曲《四本のホルンのためのコンツェルトシュトゥック》をソリストの一人として共演。大学院在学中にオーディションに合格し、2013年3月より仙台フィルハーモニー管弦楽団団員。日本ホルン協会理事(宮城)。趣味は、読書、ピラティス、カフェ巡り、哲学。Twitter:@mizone_s 使用楽器: アレキサンダー103MBL 使用マウスピース: JK SF3(ヴィル・サンダース・モデル)  通っていた小学校にたまたまオーケストラクラブがあり、5年生のときにクラスの友だちに誘われて入りました。やはり最初はトランペットをやりたかったのですが、空いていたのはホルンとトロンボーン、あとなぜかあったユーフォニアムでした。2週間くらいかけて試して

www.ahoc.jp




しかしおそらく事故で歯が欠けて被せ物をしてもらい、唇の左上に瘢痕ができてしまったことで感覚が微妙に変わってしまったことでプレスをかつてより不安視して避けてしまっていたようでした。
改めてプレスを「足し算する」つもりで吹くと、ダブルバズがまた一つ解消へ近づきました。



その中で一瞬、「日本人の典型的な厚さの唇の人(いわゆるおちょぼ口)って、もうちょっとしっかりくっ付けるようなプレスの方が合ってるんじゃないか」って仮説じみたこと考えてみましたが、バボラークという薄い唇なのにめちゃめちゃプレスかかってる人もいるから違うか…となってやめました笑

でも、少なからずその線はあるかなと思ってます。厚い唇なのにプレスをかけ過ぎないでいると、どんどん中心に寄っていってすぼめすぎちゃうような気がして。そうなるとすぼめすぎることでできる唇の縦ジワとかでノイズの原因になったりとか。それにプレスが適切じゃなくなると唇に密着しなくなって息が漏れたり唇の振動がイレギュラーになったり(これは大げさかもしれませんが…)。
リムの中の唇のハリが保たれるくらいまではプレスはあってもいいんじゃないかなと僕は考えてます。

あとはプレスと同じくらい息の流れや腹圧も意識する。プレスばかりに頼るのはそれが圧の弱いプレスであっても結局は早バテに繋がるからです。





この手の問題はいつも「両極端」になってしまう危険性を孕んでいます。
だから「足し算」「引き算」といった、その間の過程も含むフレキシブルな考え方が重要になってくると思います。。




今日はここまで。
結局いつもとあまり変わらなかったなあ…笑


プレスは金管吹きの永遠の課題だからこそ、しっかり分析・研究できるようになれば上達へ近づくと思うので、気にする時は両極端一辺倒にならないように気をつけましょう!!



それでは。


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