※2021/4/21、さらに追記しました。
最大限の対策を講じて演奏会を開催している/開催した(無観客での配信含む)団体には、その勇気ある決断に敬意を表するとともに、やはり心のどこかでは不安を感じてしまいます。
・iPhone/iPadのLightningに直接挿すマイク
マイクの接続部分がLightning端子になっているタイプ。電源いらず、小型で持ち運びやすいですがデバイス側のから電力を供給して使うので、デバイス側の充電の減りが早くなるデメリットがあります。基本的には充電しながらの使用はできないので長時間録音・撮影の場合は注意が必要です。
では、このタイプのマイクを3つご紹介。
まずはじめにご紹介するのは、最近よく聞くオンライン会議で使われてるツール…じゃなくてレコーダーやエフェクターなどのオーディオ関係を手掛けるZOOMのiOSデバイス、iQ7です。
僕も持っていて、かなり重宝しているマイクです!
これの兄弟機としてiQ6があるのですが、あちらは音声録音の想定なのでビデオ撮影をしようとしても録音の方向は固定で前を向いてくれません。
しかし、iQ7はマイク部が可動式になっていて、ビデオ撮影でiPhone・iPadを横持ちにしてもマイク方向を前向きにすることができるのです!!
こんな感じ。
これなら、撮影対象から出ている音もばっちり捉えられますね!
マイクのレベルがマイク本体についているアナログのホイールダイヤルで無段階調節できるのはありがたいですね。3段階のピークランプもあるので、事前に適切な録音レベルに持ってきやすいです。また、集音する角度を90度・120度と選べるのも魅力的。さらに、音声録音なら専用アプリ「ZOOM Handy Recorder」を使って範囲を自由にあとから調節できる「M-Sモード」も選べます!
さらにさらに、イヤホンジャックが付いているので、有線イヤホンを使ってモニタリングも可能です🎧
iOSデバイスを使った録音・動画撮影の入門に最適、というか正直これ一本でも全然いけます(笑)
ただ唯一のネックなのがマイクの可動部分が壊れやすいこと。ネックなだけに。(激寒ギャグ)(割と致命的)
線が断線する、とまではいかないのですが、ネック部はプラスチックパーツで繋がっていてこれが結構耐久性弱くて、そんなひどい扱い方してないのにある日突然パキっと取れちゃうのです(経験者談)。
こうなるとぷらぷらして使い物にならなくなるので、アロンアルフアなどの瞬間接着剤を使って修理することになります…それさえなければ手軽に高音質で収録ができるマイクです(笑)
ちなみにこのiQ7を使って多重録音してみたものがこちらになります(既出すぎるネタ)
2.Shure MV88
(2020/4/5現在、Amazon価格17073円(マイク単品))
続いてご紹介するのは、これまたオーディオブランドでは有名なShureのMV88です。
お値段はZOOMのiQ7と比べると2倍近くしてしまいますが、やはりそれだけの仕事をしてくれるマイクです。
こちらもIQ7と同じくマイク部が可動するので、ちゃんと対象物を狙って録音することができます。
専用アプリももちろんあって、なんと録音・動画撮影用にそれぞれ用意されているんです!!マイク本体にはレベルの調整や集音範囲を調整するスイッチはありませんが、これらのアプリでセットアップが出来ます。しかもこのセットアップした設定をマイク自体が記憶してくれるので、専用アプリで設定した後、例えばApple純正のカメラアプリでビデオ撮影をしてもそのままの設定で高音質で撮影できるからスゴい!
音質も結構クリアに録れます。お値段少々張りますがスマホ録音する場面が増えてきている昨今、持っておいて損はないです!!
3.Shure MV51
(2020/4/8現在、Amazon価格19164円)
こちらはいわゆるコンデンサーマイク単体となっていますが、付属のmicroB-Lightningケーブルを使うことでiOSデバイスに接続することができます。
後ろにあるスタンドのキャップ部分が取り外し可能で、これにより三脚やマイクスタンドへの取り付けも対応する万能機!コンデンサーマイクでありながらデバイス側の電源で動作するのもうれしいポイントですね。イヤホンジャックも搭載しているので、リアルタイムでのモニタリングもできちゃいます。もちろん、先にMV88で紹介した純正アプリにも対応しており、MV88同様事前に設定した内容を記憶してくれるので、その都度設定しなおす手間が省けます。
本体にもプリセットで入力音の音質を変えることができる機能が備わっています。
ぶっちゃけ、iOSデバイスで外部マイク使うなら、性能とコストのバランス考えたらこれが一番安定してるんじゃないかなって思います。これだけ整っておきながらも2万円前後で入手でき、さらにPCにも接続できて三脚ねじにも対応する用途の幅広さ、強いです。。。
・PCMレコーダーを外部マイクとして使う
楽団の合奏練習や個人練習でも使うことの多いリニアPCMレコーダー。そんなレコーダーも、間にケーブルを介してiOSデバイスにつなげば高音質マイクに早変わりするんです!!
ただし、この運用をするには次の2つをクリアする必要があります。
①Lightning-USBカメラアダプタを用意する。
②マイクとして使うPCMレコーダーが「USBオーディオインターフェース」に対応している。
まず①。これはApple純正のアクセサリーです。
アップルストアやAmazonで3000円ちょっとで買えます。Amazonには非純正の安価で手に入るものもありますが、動作がかなり不安定でデバイス側に認識されないこともあるらしいので純正を選んでおいた方が無難です。
そして②。これはレコーダー側が機能として対応しているかどうかです。USBオーディオインターフェースとして機能しないとデバイス側に認識されません。
製品情報を調べるほかないのですが、この機能に対応しているモデルは情報のどこかでその旨をおススメポイントとして紹介していると思います。
では、そんなUSBオーディオインターフェースとしてiOSに接続して使えるPCMレコーダーのうち2つをご紹介しましょう!
1.ZOOM H2n
(4/5現在、Amazon価格16191円)
まるでZOOMの回し者のように見えますが、決してそうではありません(笑)。
単純にPCMレコーダー単体での運用としてもおススメなのがこのH2nです。
このレコーダー、個性的なフォルムの中にマイクユニットが2セット(XY、M-S)備わっていて、それを利用したサラウンド録音ができるのが最大のウリなんですが、オーディオインターフェースとして使っている時でも有効にできるので、より空間全体を意識した録音・撮影ができるんです!
僕は現在PCMレコーダーはこれを使っています。実際にiPhoneにつなげて試し録りもしたことがあって、どちらか片方のマイクユニットで録るよりかはサラウンドにしたほうが自然な聞こえ方がするかなーと思います。
ZOOMのPCMレコーダーは、基本録音レベル調整はマニュアルなので、このモデルももちろんダイヤル式。細かく調節できるのはありがたいですよね。PCMレコーダー単体として使った際は、簡単な録音ファイルの編集なら本体だけで完結できちゃうのも◎
あと、乾電池駆動なのも地味にいいところだと思ってます。(オーディオインターフェースとして使っている時はUSBバスパワーでデバイス側から供給されます。Lightningに直挿しするマイクよりさらに電池の減りが早いので録音時間に注意!)
2021/4/21追記
H2nをiOSデバイスに接続した時、「消費電力が大きすぎます」と表示され、認識はするものの使用できませんまた、モノによっては他の外部マイクでと同様の表示が出る可能性があります。。そちらの但し書きをしていませんでした、申し訳ありません。
解決方法のひとつを新しくブログに投稿したのでこちらをご覧ください。
2.TASCAM DR-07X
(4/5現在、Amazon価格12700円)
こちらもPCMレコーダーではおなじみの、TASCAMのDR-07Xです。
DR-07MKⅡの後継機種で、基本デザインはそのままで新たにオーディオインターフェースに対応したモデルとなります。
下位モデルとしてマイク位置がA-Bタイプ固定のDR-05Xがあります。
こちらはマイクが可動式になっていて、A-B方式とXY方式を場面に合わせて使い分けることができます。録音開始2秒前の音を録音できる「事前録音機能」を搭載し、万が一の事故も安心。前モデルと比べてホワイトバックライトで視認性が向上していたり、メニュー表示が日本語に対応していたりとユーザーにとって使いやすいモデルです!
またこのモデルには「非破壊オーバーダビング機能」があるので、デュエットであればこのレコーダー単体で録音できちゃうのでちょっとした多重録音にチャレンジするのにももってこいですね!
PCMレコーダーとしても高機能なのに比較的お安いので、まずはじめに…という方にもおススメです(*^^*)
番外:Androidスマホの場合
Androidスマホの場合、イヤホンジャックに外部マイクを挿すことになるのですが、その際に「4極3極変換ケーブル」を間に噛ましたり、つなげても標準アプリで録音・撮影時は内臓マイクを優先してしまうので音声入力元を変更できるアプリを使って録音・撮影する…などざっとですが調べたところ一筋縄ではいかなさそうな感じでした…。しかも音声入力元をいじれるアプリじゃないと外部マイクを使用する意味がなくなるので、そうなると動画での多重録音は難しそうです。
マイク付きイヤホンは普通に使えると思うので、それを挿して録音する感じになるんでしょか。多重録音(音声のみ)のアプリはAndroidにもあるのでやってみる価値はありそうです。
いかがでしたでしょうか?
お遊びでやっているかもしれない多重録音ですが、せっかくみなさんに聴いてもらうなら少しでもいい音で録音しましょう!少しでも誰かの参考になれば幸いです。
未だ先の見えない脅威、いつになれば今までのような活動が再開できるのか全くもって不透明ですが、そう遠くない内にまた楽しく音楽ができることを祈って、手洗い・うがいを徹底して乗り越えていきましょう!!
それでは!
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