(Illustrator下手くそ芸人のため、これだけで1時間半かかりました)
さて、今回はここ最近個人練していて感じたことについて書きたいと思います。
まぁタイトルでほぼほぼ内容回収してるんですが…
悲惨な事故から1年が経ち、未だマウスピースの位置に悩みつつもある程度一定の場所に落ち着きつつありました。
ただ、その位置で吹き続けると何故か右側にリムが食い込むようになる=圧のバランスが崩れる、左側のマウスピースを当ててない所から空気が漏れるといった現象に悩まされていました。
姿勢や楽器を構える角度の問題かなと思い色々試したのですが根本的な解決には至らず…そんな時ふと「今自分が思っているアパチュアと実際のアパチュア、合ってるんかな?ちゃんとそのまままっすぐマウスピースのスロートに入ってるんやろか?」と疑問に思い、注意深く観察してみました。
結果、自分の場合は実際は以前よりも右にアパチュアとなる部分が移動していたのに脳内では過去の位置のままになっていて認識している位置がズレていたことが分かりました。
また、それと同時に位置関係が不適切ゆえにバテが早く来たり、発音に問題が生じる(不明瞭、そもそも音が鳴らない等)、ダブルバズが起こるといった現象も発生していることにも気付きました。
その時忘れないようにとiPadのメモに書いた概説がこちら。
厳密にはここに歯並びによる息が出る角度も関わってくるので必ずしもこうなるとは限りませんが、アパチュアとマウスピースのスロート、マウスパイプまでが直線上に並んでいれば、アパチュアから出た息はそのままスムーズに楽器の中へ入っていきます。この直線上の位置関係がある程度保てていればコントロールも容易です。
しかしここの位置関係が不適切だと…
上記の図説は少し雑だとは思いますが、要は実際のアパチュアとスロートの位置関係が上手くハマってないと息がすんなり入ってくれないということです。
上記の場合、自分ではまっすぐスロートに向けて吐き出せているつもりだけど、実際はもう少し右から出ている、という認識のズレです。
こうなると、自分はまっすぐ吹き込めているつもりでも実際はカップ寄りに出ているため吐き出した息がフルで使えず、またカップ形状によっては微小ながらも跳ね返りが起こり、それによってバテが早まってしまったり思ったより息が入っていない(本来のパワーが削がれている)ので余計に入れないと、と思って力んでしまう原因になってしまうのだと考えます。コントロールもままなりません。
なので、自分が思っているアパチュアの位置と実際のアパチュアの位置、そしてマウスピースのスロートとの関係がズレている場合は修正が必要です。
修正といっても何か大がかりなことするのではなく「自分の本来のアパチュアはここなんだな」と受け入れて、脳内と実際のアパチュアの位置をリンクさせてあげるのです。
またそれに伴ってマウスピースを当てる位置・角度が変わるのであればそれも少しずつ調整していきます。
僕の場合は、本来は右寄りになっていたアパチュアをずっと真ん中寄りの認識で吹いていたのでそれをしっかり「前から右にズレている」と認識し受け入れました。
事故の影響で当てる位置が変わるの受け入れなきないけないとは常々思っていたのですが、どうやら脳は頑なに前の位置で記憶していたみたいです…
しかし位置情報を修正してから吹いてみたら、発音もしやすくなったし五線の中の音で主に起きていたダブルバズも今のところ発生していません。これは恐らくアパチュアの位置の認識ズレによって起こっていたことだったのだと思います。
またマウスピースを当てる時の圧のバランスも、全くとまではいきませんが変に右に偏りすぎなくはなりました。まあ右にずらしたので多少右に偏るのは仕方ありませんね…
あとそれまでアレコレ試していた構え方をしなくても良くなりました。というよりは以前の構え方に少し戻ってきた気がします。
確かに色々試す中でマウスピースと唇の接続的には良好やけど肩周りとかバッキバキにならんかコレ…?みたいな構え方とかありましたし、アレは不適切な構え方だったんでしょうな。
後はこの1年間で高音出す時の奏法が若干悪い癖が付いてしまっていてそれをまた修正しないといけないです。この癖になるとマウスピースの左側から空気がプスーーっと漏れるのですぐに確認できます。
ともあれ、かなり大事なことに気づけたので良かったです。
そういえば年始の個人練で当てる位置モヤモヤしているのを打破できるかもしれない奏法を一瞬獲得できかけたのですがそのまままたモヤの中に入ってしまっていて、コレって多分アパチュアの位置関係を修正するきっかけだったんだなあと今になって思います。
皆さんもなんか息が思うように入らない・急にバテが早くなったという場合はこのアパチュアとマウスピースのスロート、後は実際に出る息がマウスパイプまで直線上にあるかどうかを確認してみるといいかもしれません。
アパチュアの位置の認識が合っていても、セッティングする角度がズレてると結局マウスパイプに100%息のパワーが届かず無駄になってしまい、それどころか物理的なパワー(唇を引く、プレスを必要以上に強くする=左手の負荷が強まる)がかかりバテてしまことになりかねませんから。
特にスロートが細いホルン・トランペットはこの位置関係結構シビアだと思いますので違和感を感じたら一度見直してみることをおすすめします。
以上、久々にホルン(の奏法)について真面目に(?)書いたブログでした!
0コメント