論文書いてる時に書きたかった記事。
そして、本当は1月中にはあがっているはずだったモノ…
論文執筆中、ほぼ楽器に触ってなかったワケですが、それを逆手にとって(?)洗浄ちょっとガチろうかなって思いまして、先週の3連休の最後に楽器を洗いました。
そして、前から試してみたかった洗剤2種投入することに。
気になってた洗剤達を手に入れたので、論文に追われて楽器の吹き方忘れてる間に楽器洗います😇 pic.twitter.com/eZp9zEt3hY
— 嶋﨑 海 Hornist (@Kai_hornist7) January 13, 2020
奥側の「ブラスケア」は、化学反応によって錆を還元させる真鍮・銅用メンテナンス剤です。
実は以前この記事の中で、緑青が出ちゃった時にこの製品を買おうか迷ってやめたことがあったんですけど、今回は楽器もほんとにしばらく吹いてないし、今ならなんでも大丈夫やろ!っていう謎の自信でポチりました。
しっかりテープで封された状態で届いて、開けたら硫黄系のニオイが思いっきりしました。笑
そしてもうひとつの、手前の小さい容器の洗剤がこちら。
いわゆる普通の洗剤で、日本でいうブラスソープ的立ち位置にあたります。
(僕は楽天の永江楽器さんのショップで買ったんですがラス1だったみたいで、1/21現在、他の国内オンラインショップ含め、どこも入荷待ち状態みたいです。 →2/3現在、上記リンク先のショップでは「カートに入れる」が押せるようになっていたので入手できるかと思われます!海外のこちらのサイトなら在庫がありました)
ブラスケアで管内の錆を落とした後、レカの洗浄液でいつものように楽器を洗っていく、といった寸法です。
それではいざ、実践!!!
抜差管を全部抜いて、目分量でお湯で割ったブラスケアを入れた洗面器の中に入れていきます。
僕は小さい掛け流し用のやつしか手元に無かったので、2,3回に分けて入れました。大きめのやつかトレーみたいな物を用意する、またはこの液が中性でそのまま排水できるため、洗面台の栓をしてそこに水を溜めてブラスケアを投入する、というのもアリ。
そして…しばらく放置した結果がコチラ。
すっごい泥水、いや錆水。(笑)
内部をブラシとかで擦らずに、コレです。
容器が小さかったので溶液を行き渡らせようと少しチャプチャプしたらもっと濁って抜差管が見えなくなりました。笑
そして洗い流して、今度はよりしっかり錆を落とすため、管の中をブラスケア溶液を浸したフレキシブルクリーナーを使ってゴシゴシ洗っていきます。
一つ目の管の時点でブラシの色が全くの別物になりました。笑
ブラスケアおそるべし…
溶液を管内に残さないよう、念入りに洗い流します。
ちなみに、硫黄系のニオイがバッチリするので、ビニール手袋必須です。
あと、当たり前ですが溶液に顔を近づけると死ぬほど臭いです。逆に、お部屋の空気にはそこまで混ざらない所感でした。換気しっかりしてたからかもしれませんが。
次に、レカの金管洗浄液を使っていつも管を洗うように洗浄。
別にここはブラスソープや普通の中性洗剤でも大丈夫です。個人的に消毒効果があるというのに惹かれていたのと、単純に使ってみたかったという好奇心で購入しただけなので。
結構爽やか系でしっかり洗剤って感じのニオイで、僕は好みでした。
ブラスケアを洗い流しただけでも液が中性なので問題ありませんが、硫黄系のニオイがもしかしたら管内に残るかも。(空気に触れたらほとんど残らないっぽいんですが)
なので、それを緩和するという意味でも時間はかかりますが2度洗いをおすすめします。
抜差管が終わったところで、次はようやく本体。
マウスパイプや、第1〜第3抜差外管から中のロータリーにかけても、同様にブラスケアを投入。マウスパイプに関してはフレキシブルクリーナーでしっかり洗います。
抜差外管から入れた分に関しては、レバーをカチャカチャさせながら試験管のように少し振って、排水します。これだけでも結構変色した水が出てきます。
そして、残らないようなんども水を入れては排水してすすぎ、乾燥させれば終了!!
文章だと割と淡々としてますが、一個一個に充てる作業時間が激長なため、普通に3時間かかりました…。
ここまで気合入れて洗うぞ!って方は休日、もしくは何も予定のない夜などにするのがベストかと。
で、ブラスケアした後の抜差管内部がこちら。
めっちゃキレイになってません???
美しい銅色が戻ってきました…。゚(゚´ω`゚)゚。
後はオイル注入とグリスアップをして、完了!!
あ、ちなみに普段はヘットマンのベアリング&リンケージ(くわしくはこちらを)で軸周りしか差してませんが、こういった洗浄をした日はロータリーオイルも注入するようにしています。アイルリッヒがおすすめです!ヘットマンとの差し合わせも今のところ問題ありません(個人の感想です)。
今回のこの記事で気になった方、錆を自分で落としてみたい!という方は是非ブラスケアを試してみてください!
また、普通の洗剤でもいいので、定期的に抜差管・マウスパイプ内は水洗いしましょうね。
それでは!
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