ぼくのなつやすみ〜浜松完結編(❺)


さて、なつやすみ浜松紀行、最終章。
アカデミー残り2日分をダダダーっと書き上げていきます。この残り2日が結構ぎっしりで、やはり長文になりますがこれも完結の為、ご容赦を。


それでは早速!!


(前回の記事はこちら)








8月9日




この日は朝イチでレッスン。しかし前夜の親睦会の二次会帰りがそこそこ遅かったのとお酒を飲んだので、起きたのが9時過ぎ。ギリギリでいつも生きすぎやで君。


朝食バイキングもちょうど終わってしまったので朝飯を諦めてとにかく急いで支度をしてレッスン部屋へ。ホテルは浜松駅近くの立地、アクトシティまでもまた近いとはいっても連絡通路を使うことによる絶妙な距離感…音出しがちょっとできるくらいの時間には着けてレッスンには間に合いました。


ただ、シューマンを吹くためのことを考えた音出しまでは出来ず、いざ曲を吹き始めるとポロッポロ音こぼすしで先生にもそれを指摘されてしまいました…トホホ。

しかしまあ気を取り直して吹き続けているとそれなりには鳴ってきて、やっとレッスンらしい感じに。(こういうのよくないよ)
この日は時間の都合上アダージョ部分メイン、アレグロに入って少しぐらいまでに絞ってレッスン。


出だしのE♭がどうもスムーズにいかなくて(音出しが不完全なことを差し引いても)、そこで言われたのはフォルテで吹く時と同じブレスをピアノでも取ることでした。静かに丁寧に始めたいと思い過ぎた結果、かえって窮屈になってしまっていたのでした。

あとここで一旦曲を中断し、ピアニッシモの練習の話に。普段どんな練習をしてる?と聞かれ、16拍のppロングトーンをメインにやってると答えると「じゃあそれは具体的にどこが、何が、鍛えられるの?」と問われ、自分なりの答えを言ってみるもうまくまとめられず…。
それから先生は「これは週に2日はやってほしいんだけど」と言って5度-4度跳躍のアルペジオをダイナミクス両極で吹く練習を提案してくださり、その場でとりあえず実践。
ひとつのダイナミクスに集中しすぎるのもよくなく、ちょっとオーバーなくらいのレンジをコントロールすることを改めて気付かせてくれた瞬間でした。

それと、ブレスも少し吐いてから吸って吐くという流れの自然さについても言及されました。

そうして吹いているうちに、スムーズな流れのアダージョに。そして例のhighFもしっかり当てていく。
学校ではあんなに苦戦していたのにレッスンの場ではするすると、やはり昨日感じた「あ、今ならシューマン吹けるかも」という謎の自信は間違ってなかったんだなあと。



他には思い切りの大切や曲中のブレスの箇所(アダージョの最後らへんとか)についてレッスンしてもらっているうちにお時間。続きは明日の最後のレッスンになりました。



正直終わった瞬間は「た、耐えた…(耐えてない)」という気持ちが結構支配していましたが、それでも勇気を出してシューマン持って行って良かった、と感じました。あんだけビビってやめておいた曲が、いざやってみると思いの外できちゃったりもするからやってみなきゃわかんない。




で、そのまま片付けてもはや慣例となった昼マックを済ませようとマクドへ。列に並んで、クーポンの用意もして、注文までいってさあお支払い…のところでカバンを探って気付く。





財布持ってきてないやん。







レッスン終わるまでがバタバタし過ぎてて財布をカバンに入れてなかったことに全然気付けなくて、終わってからマクドに行くまでも入ってるやろ〜って気にもしなかったのでこれはショック。店員さんに丁寧に謝罪して回れ右、ホテルへGO。



そして部屋から財布を補給し、再びマクドへ。もうすでにへばりながらもバーガーを頬張り、三菱UFJのATMにご用があったので出発。

が、検索しても近くにめぼしいATMが見つからない。歩き回ってやっとの思いで見つけたATMはUFJ信託銀行のもので通常のキャッシュカードは試すも使えず、結局側にいた行員さんに教えてもらって行き着いたのが浜松駅構内。

さんざんうろちょろ回ったのにここにあったんかい…。



ATMで用事を済ませ、お次は帰りの新幹線を取りにみどりの窓口へ。
行きは高速バスでしたが最終日翌日には予定があったので最終日中に帰りたく新幹線を予定していたのですがちょうどお盆始まりとバッティングする日、指定席取れず自由席も確保できないのが怖かったので早めに取っておこうと思ったのです。

で、ここでも並んでカウンターで自分の番になり行き先と席種と窓側希望を伝えてさあお支払いというところで、またやからす。





大学で発行してきた学割証、ホテルに忘れた。






正確には無くさないように挟んでいた手帳ごとホテルに置いてきてました。手帳は使わんやろと思って気にも留めなかったんでしょうね朝の僕。けどその中に大事なもの入ってたんやで。


カウンターの人に説明して謝罪、またも回れ右してホテルへGO。


学割証の存在を確認、カバンに入れてもう他に忘れ物ないか念入りにチェックしてもう一度窓口へ。ようやく指定席をゲットできたのでした……よかった…。


そして疲れたのでそのまま一旦ホテルに帰還。フロントの人絶対「この人なんでこんな短スパンで帰ってくるんやろ」って思ったよなあ…。
部屋で一息つくとそのまま動けなくなり、結局アンサンブルの最終合わせが始まる時間の30分前くらいで部屋から出られませんでした。


その後まあそんなこんなで夜に控えたフェアウェルパーティーのアンサンブル合わせを終え、フェアウェルパーティーの前にあるプレミアムコンサートを聴きに行くことにしていたので(というか受講生は少なくとも必須)チケットチケット〜とカバンを漁って………気付いてしまった。






プレミアムコンサートのチケットもホテルに置いてきてるやん。






なんでや!!!学割証取りに帰った時あんだけ確認してたやん!!なんでチケットのことまで頭回さへんかってん昼の自分!!!

こんな時に怒涛の三段構えはいらんのや!!!!







…………………はい、ホテルに戻ってチケットの存在確認して、会場の研修交流センターに行きました。もういっそ楽にしてくれ。




気を取り直してプレミアムコンサート。
オーディションを通過した人たちの演奏はそれはもう圧巻でした。

ユーフォは丁度聴講していた時の受講生の人が出てたし、クラの人は無伴奏の現代曲でその世界に引き込まれたし、ホルンで選ばれた子も堂々と演奏していたし、チューバには数少ない関西勢の竹林くんがいたし!(管打2位おめでとう!!)

おまけにトランペットはベルワルツクラスの人が香港フィルハーモニックオーケストラの首席奏者やってバケモンすぎた。なんやあれ…



その表現と技術、たくさん勉強させていただきました。



コンサート自体は2時間強ほどで終わり、フェアウェルパーティーの会場へ。

で、ここに行く時のみんなの足が速い速い。(笑)
会場はビアガーデン的な雰囲気の場所で、バイキング形式なのでそれはもうみんなが席取りに必死。


必死なのは席取りまでではなく、なにせ全受講生、聴講生も参加するこのパーティー、うだうだしてたら食べ物なんてあっという間になくってしまいます。なので食料取りも気を抜けない。


そんな戦場みたいな時間をくぐり抜け、ビールで乾杯した後、各パートのアンサンブルタイムへ。


ちなみに会場はこんな感じ



トップバッターはユーフォから。
カイエ先生、ユーフォのみならず、フリューゲルも吹けてしまう圧倒的強者感…。


フルートはデュフォー先生がノリノリのジャパーニーズ・SAMURAI姿で登場。うん、普通に映画村にいそうなくらい馴染んではった。


オーボエは舞台に上がる前に真面目にチューニングするガチ勢っぷりに笑ってしまったww曲もバロックの曲で性格出てるなあと。


チューバはミッションインポッシブルの途中ででっかいビールピッチャーの回し飲みが始まるという(笑)受け渡しの時にそれぞれの個性(?)が出てそれもまた面白かった。


サックスは2クラス合同で(他に講師が2人いる楽器も同様)もうそれだけでサックスラージみたいな感じでみんな大好き宝島!!須川先生のゲロうまソロもしっかり堪能させていただきました🙏🏻


ファゴットパート、ごめんなさい、曲とか知らなくてあまり憶えてません…けどインスタのストーリー見返してたら8人しかいないのに聴衆のざわめきに負けずしっかり音立ってアンサンブルしてたのはすごいなぁと思いました。


クラリネットはヴォワザン先生がうさ耳つけて若干橘ステップ(マーチング分かる人には分かる)で踊りながら吹いてはったのが可愛かったです(笑)


トランペット、マーティン先生は楽器持ってきて…あれベルワルツ先生は?と思ったらまさかの女性ヴォーカルで登場wwしかもこれまた歌が上手くてズルイwww
後半にはちゃんとトランペット奏者としても参加されてました(笑)


トロンボーン、ロンドンデリーでしっとりいって、シメは76本。もはや十八番ですねぇ。ギュインギュインしてました。



ホルンパートは、こんな感じで

テトゥアンのカスバをショートver.で演奏しました!
曲の性質上あんまり盛り上がる!!とかいう感じでは無かったけど演奏自体はめちゃ楽しく吹けました!




吹き終わって集合写真。自分だけ服の色味浮いてる…






それからも飲んで食べて騒いで、楽しい一晩を過ごしてホテルに帰りました。








8月10日



アカデミー最終日。ホテルをチェックアウトして、キャリーなどの大荷物をクロークに預けたレッスン部屋へ。僕はスケジュール的に最終日にもレッスンを受けることができました。なのでシューマンのアレグロから。


まず3連符のテンポと音の高さを意識しすぎて音の中身が無くなってしまっていることを指摘され、息をより流すことを意識してレッスンしていただきました。

後はフレージングの上での強弱のつけ方も。大げさにするのはもちろん、対比の為に敢えてそこまでつけない、といったところまで、きめ細やかにレッスンしていただきました。


あと昨日のアダージョといい、この日の転調してテンポが落ちるところといい、結構ゆったりしすぎて自分で自分の首を絞めてる状態だった事にも気付きました。全体を見て吹きやすいテンポ、大事。



最後のレッスン40分もやはりあっという間で、これで全てのレッスンが終わってしまいました。


自分の後ろにはもう1人いたのでそれを聴講して、お昼の前に全員のレッスンが終わった後の部屋をパチリ。
やっぱりちょっとさみしいね。





お昼は例に漏れずマクドにお世話に。
戻ってきた後は、まとめということで座談会形式で座って色々質問したり、みんながホルンを始めたきっかけを話したりしました。

プリュッカー先生は確か、教会でモーツァルト3番の2楽章のメロディーを聴いて一目惚れしてあの楽器やりたい!って親に言ったって話していた気がします。



そして最後に修了証書授与式。

ツーショットも撮ってもらいました!




みんな証書もらった後は集合写真!
皆さんお疲れ様でした!!!




そしてこの日の為にわざわざ前日に近くの文具店で買った金ピカポスカでケースにサインをいただきました!!✨(ずっと狙ってた)
また、証書と一緒に実はあるものもいただいてそれにもサインしてもらったのですが…ここでは秘密!会う機会がある人は聞いてください(笑)





最後に研修交流センターに移って閉講式。
名札を撮るタイミングを無くしてて、最後は返却しないといけなかったので記念に。



受講生のみんなともお別れして、これにて本当にアカデミー終了です!!!


前回までの記事にもどこかで書いたかもしれませんが、プリュッカー先生はすごくフィードバックを大事にされたレッスンをしてくださって、提案や問いかけをたくさんしてくださったことで自分から気づきを得る事ができた5日間でした。自分と同い年の25回目の、そして令和元年という節目のアカデミーを受けられたこと、本当に良かったと思います。


プリュッカー先生、通訳の亜希さん、ピアニストの晃子さん、5日間本当にありがとうございました!!!
































……とここで綺麗に終わるのかと思いきや、閉講式が終わったのは15:30。帰りの新幹線の時間は20:37。この間の時間、何をしたか。

















1日目に行く予定だったのを体力の限界で見送った楽器博物館に弾丸で行ってきました!!(閉館1時間半前)




前に行った時はもう7年前、それに何度行っても飽きないからこれは外せない!と息巻くも結局浜松上陸当日にはかなわず。しかしだからといって見逃すわけにも行かないので行ってまいりました。



まあいうて7年前に見に行った時の写真も残ってるんですけど当時との感性や撮る写真も今とはまた違ってくるワケで。


特に今回個人的に感動したのはこちら、
共鳴管まで木材で出来ている、マリンバ・グランデ!
7年前は今ほど打楽器、とりわけマリンバ愛がそこまで強いという訳でもなく(当時から受験前に無謀にも転科を試みようとするほど好きではあった)、また前回の時はこれを見た記憶がなかったので見つけた時の喜びもひとしおでした。
試聴音源はこの楽器には無かったので音最高にええんやろなあ…とか勝手に妄想してました(笑)



他にもピアノやオルガンコーナーを今回は割とじーっくり見たり、

後は振り返りも兼ねて管楽器コーナーも見たり

あとはゴージャスなアジアの民族楽器コーナー見たり。


そんなこんなで、1時間半弱で最後の目標も達成したのでした。



後は惜しむようにアクトシティ周辺をうろつき、

市街を後にして駅の構内でおみやげと帰りが遅いので夕飯用のお弁当を買って待合室で待機です。

浜松駅には改札内構内にシゲルカワイのピアノが設置されてるんですけど、
待ってる間に合唱のHEIWAの鐘の伴奏が聞こえてきてテンション上がりました!!







そうこうしているうちに新幹線到着。


お弁当を食べながら浜松に別れを告げたのでした。
ちなみにお弁当は、うなぎが少量ながら入っていたのでラスト1個でもあったこちらを選択。
これで浜松名物のさわやか、浜松餃子(記事には書いてませんが親睦会の時に食べました)、うなぎと3つ踏破できました!
いや〜うなぎは高いからね。食べたいけどほぼ毎日昼をマクドに頼っていたような自分には到底手が出せませんでした。けどこいつのおかげで要素は回収できました。



新大阪に着いて、淀川花火大会の帰りの乗客とばちこりバッティングして肩身の狭い思いをしながら地下鉄に乗り、最後JRに乗り換えて日付が変わる少し前に家に着きましたとさ。



これにてぼくのなつやすみ〜浜松編、完。






















いやーーーーー、終えましたよ、終わりましたよ!!!長かった…のは読んでいる皆さんもお思いの事かと存じます。ここまで長いのならもういっそ分けた方がいいんじゃないのと思ったそこのアナタ、はい大正解です。
けどこういうのは書き出した勢いが大事、後は次一回で終わらせるって前言ってたしね。いや、書いた後に分割部分をコピペしてもう1記事増やせば良かったんじゃないのとかそこ言わないで。




とりあえず、このぐだぐだ長編シリーズ(?)にお付き合いいただき、本当ありがとうございましたm(_ _)m
これでやっとカレンダー感覚を今に持ってきて近況を書くことができます…(笑)


公演情報とか雑記とかで色々書きたい事もあるのでまた近いうちに更新していきますのでこれからもよろしくお願いしまーす!










それでは!!

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